RSTとロバート・F・マークス氏が目指すこと

水中考古学の発展に寄与するためには莫大な発掘予算が必要

沈没船の引揚げには莫大な費用がかかります。文献や資料、科学的調査に始まり、実際に沈没船の存在位置が推測されたとしても、海底を探査し発見するまでの過程には陸上とは比べ物にならないほどの時間と労力がかかります。かといって、ようやくユネスコによる水中文化遺産保護条約が発効されたような現段階では、水中考古学というマイナーな分野に補助金などの国家予算がつくことはとうてい期待できません。
そこで私たちRSTはその費用を捻出するために、「財宝」といわれる引揚げ遺物を換金し配当をもたらすというシステムを構築し、投資家を募り国家による補助金に代替しています。
「世界中に今も眠る沈没船は人類全体の文化遺産である。引揚げにかかる多大な費用や手間を負担する事業者には何らかの権利が発生してしかるべきである。そして、それがモチベーションとなり引揚げが進むのは望ましいことである。しかし、同時に発見された文化財が公の財産となることも必要である」
これは、わが社のパートナーであるロバート・F・マークス氏のポリシーであり、RSTのポリシーでもあります。
投資家の皆さまは事業に賛同し信頼を寄せ、船の引揚げが成功するか否かのリスクを背負ってまでも応援してくれる人々です。彼らに分配金が支払われるのは当然のことだと考えています。

学術的に意義の高い大航海時代の沈没船引揚げ

私たちは世界中の海に眠る歴史的沈没船の引揚げに従事していますが、投資家の人々に充分な分配金を渡すためには、ある一定以上の財宝を積んだ船も引揚げることが必要となります。例えば大航海時代(15世紀半ばから17世紀半ば)の沈没船がそれにあたります。ヨーロッパ諸国が植民地と交易ルート拡大を目指し、競って世界に進出したこの時代の船には、文化的・歴史的また金銭的にも非常に価値の高い財宝を抱えたまま海に沈んだものが多く、今も大西洋やカリブ海の奥深く眠っています。調査の要となる古文書が膨大に残されている時代でもあり、これらを解読・分析することによって沈没船と沈没地点は特定しやすくなります。またこの時代の船を探査する過程において、さらに古い歴史的沈没船の発掘につながることもあり、大航海時代の船の引揚げは、水中考古学の観点から見ても深い学術的意義を持っています。
1669年に沈んだポルトガルのガレオン船から引揚げられた青銅製の大砲。

RSTはマークス氏と理念や志を共有し水中文化遺産の保護に取り組みます

「発掘活動により、眠ったままの歴史的文化遺産を現代に蘇らせること」に使命感を持っているマークス氏ですが、彼はさらにサルベージ事業を通じて沈没船の引揚げが実施される国や地域の活性化も同時に目指しており、一攫千金を狙うトレジャーハンターたちとは異なる高い志をもつ人物です。
私たちRSTはこのようなマークス氏の理念と志を共有し、単なる商業的サルベージではなく、海洋環境に配慮しながら水中考古学への学術的貢献や国際的な社会貢献を目指す企業です。ユネスコ水中文化遺産保護条約の精神を尊重し、「海中に眠る貴重な歴史的文化財の保護」をモットーに法的手続きや許可を得たうえで引揚げをおこないます。引揚げた水中文化遺産は考古学的検証をし、保護すべきものは公的財産として保護していく所存です。

世界的な動向
  • 世界中の海に眠る沈没船
  • サルベージの歴史
  • トレジャーハンターたち
  • 横行する営利目的のサルベージ
  • ユネスコ水中文化遺産保護条約
  • 日本でも急がれる法整備
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