| 船名 | Santa Maria de la Consolacion (サンタマリア・デ・ラ・コンソラシオン) |
|---|---|
| 船籍 | 旧スペイン帝国 |
| 沈没年 | 1681年 |
| 沈没エリア | エクアドル共和国 グアヤキル湾 |
1681年、コンソラシオン号はペルー総監の令を受け、ペルーの港町カラオからパナマに向けて出発しました。船にはボリビアの鉱山都市ポトシでつくられた貨幣や銀の延棒、さらにリマの王国造幣所から届いた財宝などが積まれ、本国スペインへ届けることが目的でした。ところがエクアドル沖で海賊に襲われ、逃げる途中でグアヤキル湾のサンタ クララ島付近で座礁しました。窮地に追い込まれた船員たちは「海賊に財宝を奪われるくらいなら…」と船に火を放ったため、海賊は船の財宝をなにひとつ奪うことができず、コンソラシオン号は財宝とともに海の底に沈んでいったのです。それから約300年以上の歳月が流れ、1997年南米エクアドル沖の海底で発見されました。

- サンタ クララ島付近で海賊船に囲まれ燃えているコンソラシオン号のイラスト。ロバート・F・マークス氏が古文献から発見した。

- "Cob"とは金属の塊のことで、板状の金銀に刻印しただけのコインを"Cob"コインと呼びます。旧スペイン帝国は16世紀にメキシコ、リマ、ボリビアに造幣所を建設、大量の貨幣を造幣してヨーロッパへ送りました。"Cob"コインは18世紀半ばまでつくられていたといわれています。年代、造幣地、発見時の状態などにより形状はひとつひとつ異なり、世界に2つとして同じものは存在しない貴重なコインとして熱狂的なコレクターを獲得しています。

- 引揚げ直後のコインの塊とクリーニング後のコイン。

- まだパナマ運河が存在しなかった時代、太平洋からカリブ海側に船の積み荷を運ぶためには、パナマでいったん荷揚げをし、陸路を使わなければなりませんでした。運んだのはロバたちです。この馬蹄と馬蹄ピンは、そのロバのひづめに装着するためのものだったと考えられています。300年以上も海底に眠っていましたが、鉄製であるにもかかわらず鉄を侵食するバクテリアの被害を逃れ、形をとどめていたという奇跡の馬蹄です。コンソラシオン号から発見されたもの以外に引揚げられた例はなく、たいへん希少な遺物です。

- 引揚げられた直後の馬蹄と馬蹄用ピン。







